【在宅介護】福祉用具の選び方 種類・費用・おすすめ商品

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在宅介護を行っている家族の方にとって福祉用具は必要不可欠なアイテム。

介護する側の負担を軽減し、介護される側の生活の質を向上させることができるからです。

でも、福祉用具って種類が多いからどれを選べばいいのか分からない

今回の内容はこちら

  • 在宅介護における福祉用具の重要性
  • 在宅介護で使える福祉用具の種類と選び方
  • 福祉用具の費用と補助制度
  • 在宅介護におすすめの福祉用具10選

在宅介護を快適に行うためのヒントや役立つ情報が満載です!ぜひ最後までお読みください。

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在宅で福祉用具を利用することは、介護を必要とする方が自宅で自立した生活を送れる助けになります。

〈福祉用具の目的〉

・日常生活がしやすくなる

・機能訓練の役割にもなる

適切な福祉用具の利用は介護を受ける方の自立を促進できます

介護保険制度では福祉用具の「貸与」サービスが提供されています。

人員、設備、運営の基準をクリアした事業所だけが都道府県または市区町村から「福祉用具貸与事業者」として指定されています。

福祉用具事業者を選ぶ際は、【厚生労働省「サービス事業所を比較する」】を参考にして下さい。

福祉用具には様々な種類があります。

主な福祉用具の種類と特徴は以下の通りです。

体を動かす食事をサポート入浴を助けるトイレをサポート日常生活を支援
・ベッド
・車いす
・歩行器
・特殊なスプーンや食器
・エプロン
・シャワーチェア
・浴槽台
・滑り止めマット
・ポータブルトイレ
・手すり
・介護用ベッド
・床ずれ防止マットレス
移動や姿勢変換をサポート食事に意欲が持てる安全な入浴を実現プライバシーを守りつつ介助が可能在宅生活全般をサポート

レンタルできる対象品目は全部で13種類ありますが介護度などによって変わります。

体を動かすための福祉用具|ベッド・車いす・歩行器など

体を動かす、移動するなどの代表的な福祉用具はベッド、車いす、歩行器などです。

介護保険制度を利用してレンタルできます。

要介護者の動作能力に合った適切な福祉用具を選ぶことが重要です。

  • ベッド – 上半身と足のギャッジアップ機能で安定した姿勢で休息できます
  • 車いす – 屋内外を移動するのに適しています
  • 歩行器 – 歩行が不安定な方に安定性を提供します

食事をサポートする福祉用具|スプーン・食器・食事用エプロンなど

食事をサポートする福祉用具にも様々な種類があります。

  • スプーン・フォーク・箸: 握りやすい形状のもの、自助具としての機能を備えたものなど
  • 食器: 片手でも使いやすい形状のもの、滑り止め加工されたものなど
  • 食事用エプロン: 食べこぼしを防ぎ、介護の負担を軽減

利用者さんの状態に合わせて適切に選択すれば、自立して食事を楽しむことができます。

入浴を助ける福祉用具|シャワーチェア・浴槽台・滑り止めマットなど

福祉用具のある浴室

入浴は高齢者や麻痺などがある人にとって大変な作業ですが、福祉用具を使うことで安全に入浴でき介護者の負担も軽減できます。

主な入浴用具

  • シャワーチェア: 浴室内で使える入浴用の椅子。座面が滑り止め加工されているものが一般的
  • 浴槽台: 浴槽への出入りをサポート。高さ調節機能がついたものもあり、立ち座りが楽
  • 滑り止めマット: 浴室の床面や浴槽の中に敷くことで、転倒リスクを低減

トイレをサポートする福祉用具|ポータブルトイレ・トイレ用手すりなど

トイレ動作のサポートはポータブルトイレトイレ用手すりが代表的です。

ポータブルトイレはベッドサイドで利用できるため、在宅介護で重宝されています。

一方、トイレ用手すりは立ち座りの動作をサポートし転倒リスクを軽減します。

介護保険でレンタルでき使用者の体型に合わせた高さ調節ができるのが特長です。

日常生活を支援する福祉用具|介護用ベッド・床ずれ防止マットレスなど

日常生活をサポートする介護用ベッドは高さや角度が調整できるため、寝返りや起き上がりがスムーズになります。

一方、床ずれ防止マットレスは体圧を分散し通気性に優れています。

適切なベッドやマットレスを選ぶことは

  • 要介護者の動作をサポート
  • 介護する家族の負担軽減
  • 褥瘡の予防

に繋がります。

床ずれ防止について【フランスベット「床ずれ防止用具の選び方とは?」】参考になります。

福祉用具を選ぶ際は、要介護度身体機能生活リズムなどを踏まえ、ニーズに沿った用具を選びましょう。

また「住環境に適しているか」の基準も大切です。
家の広さ、段差の有無、床の材質など、空間に合わせて機能性安全性を考慮しましょう。

さらに、介護者の負担軽減も重視し「使いやすさ」と「操作性の高い用具」を選べば介護の質が上がり、ケガのリスクも低減できます。

介護を受ける方の状態に合わせた福祉用具選び

介護度や移動能力の程度によって必要な用具は大きく異なります。

例えば、歩行ができるなら杖や歩行器があれば自分で移動が可能です。

寝たきりの状態であれば介護がしやすいベッド褥瘡予防のマットレスなどを選ぶでしょう。

また、食事や入浴、排泄などそれぞれの場面で適した福祉用具があります。

  • 食事: 介助用エプロン、介助用スプーン、食事用車いすなど
  • 入浴: シャワーチェア、浴槽手すり、入浴リフトなど
  • 排泄: ポータブルトイレ、トイレ用手すりなど

要介護者の介護度、身体状況を細かく見極め安全性と自立を両立できる用具を選ぶことが重要です。

住環境に適した福祉用具選び

在宅介護では要介護者の住環境に合わせて福祉用具を選ぶことも大切です。

車いすなら狭い空間でも使いやすいコンパクトタイプ、シャワーチェアは浴室の広さに合わせて、など。

また、介護する家族の動線や作業スペースも考慮できると負担が軽くなります。

介護する側もされる側も、お互い無理なく行えるよう用具の配置や種類を工夫するといいですね。

自宅のレイアウトやリフォームを検討している方はこちらの記事も参考にして下さい

介護部屋はどうレイアウトする?おしゃれで快適に暮らすコツ

介護する側の負担軽減

在宅介護は介護者に大きな肉体的・精神的負担がかかります。
その負担を軽減するために福祉用具の活用が有効です。

例えば、移乗用リフトや入浴の際のバスリフト、車いすの電動昇降機などを利用することで介護者の腰への負荷を軽減できます。

移乗用リフト

また、体位変換器やスライドボードがあればベッド上での体位交換や車いすからベッドへの移乗も楽になり介護者の腰痛予防にもなります。

さらに、離床センサーなどの見守り機器を活用すれば介護者の精神的な負担も軽減されます。

福祉用具のレンタルなどにかかる費用は、介護保険制度を活用することで一部が補助されます。

介護保険制度では、福祉用具をレンタルする場合購入する場合のどちらかを選べます。
【厚生労働省:参照「福祉用具・住宅改修」

さらに、自治体独自の助成制度、補助制度を活用できる場合もあります。地域の情報を事前に確認しておくことをおすすめします。

【参考:「市町村が提供している独自の高齢者支援サービスとは」

【参考:「介護の負担軽減に役立つ支援制度」

在宅介護では、介護される方の生活の質を維持・向上させるために様々な福祉用具を活用することが重要です。

在宅介護におすすめの福祉用具10選
  1. 介護用ベッド
  2. 車いす
  3. 歩行器
  4. 介助用スプーン・フォーク
  5. 食事用エプロン
  6. シャワーチェア
  7. 浴槽台
  8. ポータブルトイレ
  9. 床ずれ防止マットレス
  10. 移乗用リフト

在宅介護では、福祉用具の選び方や使い方を誤るとかえって体の状態が悪化してしまう可能性があります。

そこで、以下の点に注意しましょう。

  • 要介護者の状態に合った適切な福祉用具を選ぶ
  • 住環境に合わせて設置場所を検討する
  • 介護する側の負担軽減にも配慮

適切な福祉用具の活用は要介護者の自立を促し、介護する側の負担軽減にも繋がります。

在宅介護において福祉用具を上手に活用することは、介護する家族と介護を受ける方の双方にメリットがあります。 介護の負担を軽減し、生活の質(QOL)の向上を実感しましょう。

福祉用具には多様な種類があり、要介護者の状態や住環境に合わせて選びましょう。

介護保険制度の活用や自治体の補助制度を利用することで福祉用具の費用負担を軽減できます。

介護の現場で役立つ福祉用具を使って、介護する側もされる側も無理をしなくていい在宅介護生活を目指しましょう。

関節痛やリウマチなどで介護や介助が必要な高齢者の方には、

福祉用具以外でも痛みの改善をサポートできるこちらの記事も参考に。

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