- 高齢者向けの簡単レクリエーション
- 座ったままできるレクリエーション
- ボールを使ったレクリエーション
今回は「ボールを使ったレク」をテーマに、どこの施設にもある
- 大きなボール
- カラーボール
- ピンポン玉
を使った簡単なレクリエーションを5つご紹介します。
この記事でご紹介するボールを使うレクは、体への負担が少ないので高齢者の方向けと言えます。
私が働いている有料老人ホームのデイサービスでも試しにやってみましたが、
簡単なのにとても盛り上がって楽しめました!
ボールを使うレクリエーションは高齢者向け
高齢者レクで座ってするメリットは、
- 身体への負担が少ない
そして、ボールを使うメリットは、
- 腕の筋肉を使う
- 体幹を鍛える効果も期待
【ボールを使ったレクを座ってする】メリットは、
リハビリの効果があるのに体力に自信がない高齢者も安心して参加できる
と言えます。
コミュニケーションの促進と盛り上がり
ボールを使うレクリエーションは、
- 参加者も応援しやすい
- 高齢者同士がコミュニケーションをとりやすい
- 結果が分かりやすいので盛り上がる
ボールを介することで自然と笑顔がこぼれたり、
「がんばって!」といった声かけも増えます。
コミュニケーションが生まれやすいので
- 会話が少ない方
- 新しい環境に慣れていない方
とのコミュニケーションツールとしても活躍してくれます。
脳の活性化や認知症予防に効果が期待
ボールを使ったレクリエーションは、
- 脳の活性化や認知症予防にも効果が期待できます
例えばボールを投げる動作は、
- 空間認識能力
- 判断力
- 集中力
などを必要とします。
また、チーム型のレクリエーションにすれば、
- 周囲の状況を把握
- チームの参加者と連携が必要
などから
- 認知機能の維持・向上に繋がる
と考えられます。
高齢者向け!座ってできるボールを使ったレクリエーション5選
それでは早速、
【高齢者向け!座ってできるボールを使ったレクリエーション】を5つご紹介します。
ボール渡し
レクリエーションの定番とも言える「ボール渡しゲーム」です。
- ルールが簡単
- 誰でも参加しやすい
というのがポイントです。
使うボールは
- カラーボール
- ピンポン玉
【アレンジ】
- お玉をうちわに変える
- ピンポン玉の数を増やし難易度を上げる
- 音楽を30秒、などの時間に変える
シンプルなルールがいいですね。
音楽に合わせて楽しく運動
音楽に合わせて体を動かすことは良い刺激になります。
- アップテンポな曲
- 懐かしい曲
- 童謡
など、参加者に合わせて選曲してみましょう。
ボールころがし
私が働いている有料老人ホームでもやりました。
- 紙皿(16枚ほど)
- カラーボール
紙皿は
- 20点→7枚
- 50点→3枚
- 100点→2枚
- 点数なし→ハズレ
20点は黄色、50点は青、100点は赤、分かりやすいように点数を色で囲みました。
- 紙皿をテーブル半分に貼る(縦4枚✕横4枚)※点数のバランスをみながら
- テーブルの周りはボール落下防止の工夫を(私は100均にもあるプールスティックを使いました)
- カラーボールを転がす(一人5~6個)
- ボールが乗った紙皿の合計点を競う
【アレンジ】
- 対戦型にする(紙皿をテーブル中央に貼り、両端から交互に転がしあう)
ドキドキ感のような刺激
「狙ったところにちゃんと転がるか!?」
「この距離ならこのくらいの力加減か!?」
といった具合に、ちょっとした刺激を感じることができます。
チーム戦で一体感を
【アレンジ】のようにチーム戦にすることで、さらに一体感を高めることができます。
テーブルに向かい合う、そのちょうどいい距離感が闘争心を掻き立てます。
ボールを使った体操
ボールを使うと、
- ストレッチ
- 筋力トレーニング
無理なく楽しく行うことができます。
- ボールを持ったまま両手を前に伸ばして、ゆっくりと左右に体をひねる
- ボールを両足で挟んで上げ下げ、足の筋力トレーニング
など、簡単な運動でもボールを使うだけで新鮮な気持ちで行うことができます。
目的に合わせてアレンジ
ボールを使った体操は、目的や部位に合わせて様々な運動を組み立てることができます。
- 肩こりや腰痛改善のためのストレッチ
- 転倒予防のための筋力トレーニング
など、参加者の状態やニーズに合わせてアレンジが可能です。
関節への負担を軽減しながら運動を行うこともできます。
音楽に合わせて行う
音楽を取り入れると楽しくできます。
- ゆったりとした音楽でストレッチ
- アップテンポな音楽で筋力トレーニング
- 童謡や昭和歌謡で歌いながら
音楽と運動を組み合わせることでさらに効果が期待。
ボールとばし・ボール投げ
テーブルでも床でもでき、レクリエーションとしても定番です。
- ピンポン玉
- カラーボール
別のレクリエーション記事でもご紹介していますが、
- ガムテープの粘着面を上にした的に投げる
くっついた個数を競います。
私が働いている老人ホームでやったボール投げは、
- 位置を変えたかごに入れる
- 穴をあけた段ボールに点数を記入し狙って投げる
- ストラックアウト
的に入る、当たる、などが他の参加者にもわかりやすく盛り上がります!
バリエーションが豊富
ボール投げゲームは、アイデア次第で様々なバリエーションが楽しめます。
的や得点表などは、
- テーブルにおく
- 床に置く
と変えるだけでも違うゲームとして楽しめます。
集中力や動体視力のトレーニング
ボールを投げる動作は、視線を一点に集中させることから、
- 集中力
- 動体視力
のトレーニングにもなります。
これらの能力は日常生活においても重要です。
- 転倒予防
に繋がる点も強調しましょう。
ボールを使った脳トレ
ゲーム感覚で楽しみながら脳を活性化させることが狙いです。
- カラーボール
たくさんの色があるカラーボールを使いましょう。
●色から連想するもの
- 腕が入るくらいの穴をあけた段ボール
- 複数の色のカラーボールをいれる
- 一つ取り出し、出た色から連想するものをすぐに答える
- チーム戦にしてもOK
- 一度出たものを言ってはダメ
- 10秒以内、などルールを
私が働いている老人ホームでもしました。
●50点ジャスト!
- ガムテープの粘着面を表にして床に貼る(少し大きめに、二幅分ほど)
- ガムテープの代わりに箱やかごを使ってもいい
- 少しずつ距離を離し5つ(10点、20点、30点、40点、50点)
- ひとり持ち球3つ
- 合計50点になるように狙って投げる
- 1球で50点とれば、残りの持ち球が多い人が勝ち
- 50点を超えた分はマイナス
- 50点がいなければ一番近い人が勝ち
- 複数人いれば優勝決定戦も
- チーム戦にして合計得点の高い方が勝ち、にしても可
計算脳を鍛える
得点を合計することで脳トレになります。
- 記憶力
- 判断力
- 注意力
などを鍛える効果が期待できます。
ボールを使った高齢者レクリエーションの注意点
ボールを使った高齢者レクリエーションの注意点は
- 安全に配慮する
- レベルを合わせる(参加者全員が楽しめるように)
- 楽しめる雰囲気づくり
【考えられる事故】
- 転倒
- 衝突
【対策】
- スペースを十分に確保
- 床にマットなどを敷く
- 転がりにくい素材のボール
- 転がることを想定した工夫や職員の配置
参加者の体力レベルを合わせることも大切です。
- 運動に慣れている方
- 体力が低下している方
- 持病を抱えている方
など。
難易度を調整するなどの配慮が必要です。
リラックスして楽しめる雰囲気づくりも大切です。
- 「間違えても大丈夫」
- 「自分のペースで楽しんで」
といった声かけと
- 笑顔でレクリエーションを進行する
職員も楽しんで参加しましょう。
レクリエーションに適切な時間
高齢者の方の集中力は30分程度と言われています。
- レクリエーションの時間は1時間以内
- 休憩を挟む
などを目安にするといいでしょう。
アレンジ可能な道具
- 新聞紙を丸めて作ったボール
- 風船
- タオル
など、アイテムを変えるだけで違うレクリエーションになります。
施設オリジナルのレクリエーションになります。
マンネリ化を防ぐには
- 季節に合わせたイベントを取り入れる
- 参加者の意見を取り入れてみる
- 新しいレクリエーションに挑戦してみる
まとめ
今回は、高齢者向けに座ったままできるボールを使ったレクリエーションをご紹介しました。
ボールを使ったレクリエーションは、
- 身体的
- 精神的
- 認知機能
などへのメリットがあります。
アレンジも可能なので困った時の役に立てると思います。
アイテム・参考書籍

私が働いている有料老人ホームのデイサービスで盛り上がったレクなどをご紹介しましたが、
有料老人ホームの雰囲気などが気になる方は
【有料老人ホーム検索サイト】を一度のぞいてみて下さい。
施設数No.1老人ホーム検索サイト みんなの介護


