年末年始の介護 サービスはどう変わる⁉︎帰省の注意点・介護職員の待遇は?

年末年始の介護 資格・サービス
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お正月は家族でゆっくり過ごしたいけど介護があるとなかなか難しい。

「施設はどこも休み?デイサービスは?訪問介護は?」

「年末年始の介護ってどうなるの?」

といった悩みや不安が生じたり、

普段と異なる年末年始の介護は気になることがたくさん。

準備不足だと思わぬトラブルに見舞われる可能性も。

この記事では、最新の情報を元に

年末年始の介護を安心して乗り切るための情報を徹底解説!

  • 施設の種類別の対応状況
  • 老人ホームからの帰省の手続きと注意点
  • デイサービスや訪問介護の年末年始の対応
  • 介護職員の待遇
  • 家族で年末年始の介護を乗り切るためのポイント

年末年始の介護に対する不安を解消し、穏やかな新年を迎える準備の参考にしてください。

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年末年始は家族で集まって過ごす大切な時間。

けれど、介護が必要なご家族がいらっしゃる場合

介護サービスの提供状況が気になりますよね。

施設の種類によって対応は様々です。

主要な介護施設の年末年始の対応状況を知り、安心して年末年始を迎えましょう!

介護施設の年末年始

介護施設には

  • 特別養護老人ホーム(特養)
  • 老人保健施設(老健)
  • グループホーム
  • 有料老人ホーム

などがあります。

特養は、常時介護が必要な高齢者のための施設。

老健は、医療と介護を組み合わせたサービスを提供する施設。

グループホームは、少人数で共同生活を送る施設。

有料老人ホームは、施設によってサービス内容が大きく異なります。

どの介護施設も年末年始だからと休みになるわけではなく、

通常通り、

24時間体制で介護サービスを提供しているところがほとんどです。

ただし、

  • 職員の休み確保
  • 医師や看護師の当番体制

などでその時期は職員の配置人数が少ない可能性があります。

対応やサービスの変更としては、

  • レクリエーションプログラムの変更
  • 医療面での対応に変化
  • リハビリテーション提供内容の変更
  • 日中活動のプログラム変更

など。

具体的な対応については、

事前に介護施設やグループホーム、担当のケアマネージャーへ確認することをおすすめします。

有料老人ホームの年末年始

有料老人ホームで多い「介護付き有料老人ホーム」でも

ほぼ通常通りのサービスを提供しています。

事務関係は休業している場合も多いので、

施設職員が面会など対応する可能性もあります。

休業やサービス内容の変更などはありますが、

多くの有料老人ホームのお正月は

  • おせち料理の提供
  • 特別なイベント

を実施している施設もあります。

特養などの介護施設でもおせち料理の提供など行っていますが、

有料老人ホームの方が特徴のひとつとして力をいれることも多いでしょう。

サービス付き高齢者向け住宅の年末年始

サービス付き高齢者向け住宅は、比較的自立度の高い高齢者が暮らす住宅です。

介護サービスの提供体制は施設によって大きく異なります。

介護が必要になった場合、

一般的には外部の事業所と介護サービスを契約する形になります。

ただ、入居後に介護度が上がったとしてもなかなか退所できない現状もあります。

年末年始のサービスとしては、

介護付き有料老人ホームと同様に

特別なイベントを準備する施設が多いでしょう。

「年末年始は家族とゆっくり過ごしたい」

介護される本人もその家族も同じ思いです。

親や配偶者が老人ホームに入居されていると、

お正月を自宅で過ごすための

  • 帰省の手続き
  • 準備

に不安を感じる方が多いと聞きます。

帰省の手続きはどうする?

帰省の予定が決まったら、できるだけ早く施設に連絡しましょう。

  • 帰省期間
  • 必要なサポート内容(介助、医療など)

調整が必要になってきます。

施設によっては、

  • 帰省に関する書類への記入
  • 事前予約

が必要な場合もあります。

調整がすめば

帰省に必要な手続きや持ち物、緊急時の連絡先などを確認します。

具体的な手続きの流れは施設によって異なりますが、

  1. 連絡
  2. 申請
  3. 調整
  4. 確認

といった手順をスムーズにすすめるために

予定が分かれば早めに、余裕を持って行いましょう。

持ち物は何を準備すればいい?

帰省に必要な持ち物は、

  • 高齢者の状態
  • 帰省期間

によって異なるので、持ち物リストを作成することをおすすめします。

カテゴリー具体的な持ち物
衣類普段着、パジャマ、下着、靴下、防寒着など
洗面用具歯ブラシセット、洗顔料、シャンプー、リンス、ボディソープ、タオルなど
医薬品処方薬、常用薬、その他必要な薬(必ず医師・薬剤師に相談)
その他健康保険証、介護保険証、診察券、緊急連絡先リスト、お気に入りの品など

コンパクトなバッグにまとめられると便利です。

荷物は最小限に抑えるように。

医療体制の確認と緊急時の連絡先は?

帰省中は普段の医療体制とは異なるため、

緊急時の対応について事前に確認しておくことが重要です。

施設の担当者から、

  • かかりつけの医療機関
  • 救急病院の情報
  • 緊急時の連絡先

などしっかり確認しておきましょう。

また、

  • 持病
  • アレルギー

など、健康状態に関する情報も家族で共有しておくと安心です。

万が一の事態に備え、事前に医師と相談しておくこともおすすめです。

帰省中の介護負担を軽減するポイント

帰省は楽しいばかりではなく、

介護の負担が生じることもあります。

負担を軽減できる工夫が必要です。

家族で役割分担を決め、無理なく介護を進めましょう。

ポイント具体的な方法
休息交代で介護
十分な休息時間を確保
ヘルプ訪問介護サービス
家族以外からのヘルプを検討
気分転換高齢者にも一人の時間
介護する側も家族だけで過ごす時間を作る

年末年始は、普段以上に家族の時間が大切です。

  • 家族みんなが穏やかな新年を迎えられるように
  • 介護負担を軽減できるように

年末年始くらい、カンペキをめざさなくてもいいと思います。

デイサービス・デイケア自体が休業するケースも多いです。

デイサービスの年末年始の対応について、

  • 休業期間の確認方法
  • 代替サービスの利用方法
  • 特別なイベントの有無

など確認しておきましょう。

年末年始の休業期間

年末年始、休まない事業所もあれば、

  • 31日と1日だけ
  • 元日だけ
  • 30日~3日まで

と事業所によって異なります。

利用しているデイサービスの年末年始の休業期間は確認しておきましょう。

確認方法メリットデメリット
事業所への直接電話確実な情報が得られる電話が繋がりにくい可能性がある
事業所のホームページ事前に確認できる情報が更新されていない可能性がある
送られてきた文書書面で確認できるので安心文書が届いていない可能性がある

多くのデイサービス事業所は、

11月~12月頃に年末年始の休業期間を通知しています。

通知が届いていない場合は、早めに事業所へ連絡を取りましょう。

代替サービスの利用

デイサービスが休業の間、

介護負担の軽減も含めて生活をどう維持するかは重要です。

いくつか代替サービスはこちら。

代替サービスメリットデメリット
ショートステイ日中だけでなく、宿泊もできる費用が高い
空き状況を確認する必要がある
訪問介護自宅で介護を受けられる利用できる時間やサービス内容に制限がある場合も
家族による介護費用がかからない家族の負担が大きくなる

代替サービスを利用する場合は、早めに予約を行うことが重要です。

年末年始の特別なイベント

施設にもよりますが、

デイサービスや有料老人ホームは年末年始に特別なイベントを開催している場合があります。

例えば、

  • お正月らしい飾りつけ
  • 餅つき大会
  • 書き初め
  • 初もうで

などです。

私が働いている有料老人ホームでは、

おせち料理にも力をいれていて

「はやく食べたい」と楽しみにされている入居者さんがたくさん。

ご家族にも好評です。

特別なイベントに参加することは、

利用者の方にとって楽しい思い出になります。

訪問介護は、在宅介護には欠かせません。

利用しているご家庭は

年末年始のサービス提供状況の変化に注意が必要です。

訪問介護の現状は想像以上に厳しく、

人手不足は社会問題にもなっています。

年末年始ともなればさらに、

事前の準備と情報収集が不可欠です。

年末年始の訪問介護サービスは提供状況を要確認

利用している訪問介護事業所に、

年末年始のサービス提供状況を確認しましょう。

確認事項確認方法
休業日事業所へ電話またはメールで確認
営業時間の変更事業所のウェブサイトや連絡先に確認
担当ヘルパーの変更事業所へ直接確認
サービス提供時間の変更事前に事業所と調整
緊急連絡先事前に確認し、メモしておく

年末年始の介護計画をスムーズに立てるためにも、

これらの情報は早めに確認することをおすすめします。

代替サービスの確保

いままでと同じ、または希望通りのサービスを受けられない可能性も考慮しておきましょう。

そのような場合に備え、

代替サービスも事前に検討しておくことが重要です。

代替サービスメリットデメリット
他の訪問介護事業所の利用複数の事業所からサービスを選択できる手続きや担当者とのやり取りに時間がかかる
家族や親戚の協力費用がかからない家族の負担が大きくなる
ショートステイの利用一時的に施設に入所できる費用がかかる
空き状況を確認する必要がある

どの代替サービスを選択しても、

緊急時を想定した対応策も事前に検討しておくことが大切です。

高齢になると、いろいろな疾病や持病があります。

帰省期間中も安心して過ごせるよう、

医療ケア体制の確認は必須です。

入所ができる介護施設はもとより、

有料老人ホームによっても24時間体制で看護師や介護職員が常駐しているところもあります。

帰省中の夜間や緊急時対応の参考として、

  • 普段の状態
  • コールが鳴ったとき
  • 急変の可能性

ホームの職員はどのように対応しているか、

事前に施設に確認しておくと安心です。

医療機関と連携している施設であれば、

具体的にどのような医療体制が整っているのか、

問い合わせておくのもいいでしょう。

(医療機関によっては年末年始は休業となる施設も多いので注意が必要です)

また、普段から通院されている場合は、

かかりつけ医にも帰省の注意点など確認しておくといいでしょう。

持病がある場合は、その管理方法についても相談が必要です。

介護施設や有料老人ホームでは、

食事や入浴などの日常生活のサポート体制が整っています。

しかし、帰省期間中は普段とは異なる生活リズムになるため、

食事や入浴についても確認が必要です。

食事については、

  • 普段と異なる食事内容への対応が可能か
  • 食事時間
  • 食事形態(刻み食、ミキサー食など)

など。

入浴についても、

  • 帰省期間中の入浴時間
  • 頻度
  • 介助の方法

など。

施設に相談し、対応できるかを確認しておくことが大切です。

帰省中は宅配食を活用

在宅介護や帰省中の食事・介護食は

「宅配食」がおすすめです。

こちらの記事も参考に。

また、お正月などは家族でおせち料理も食べたいですよね。

「板前魂」のおせち料理なら、

はぐきでつぶせるおせち料理も充実しています。

見た目は家族と同じ豪華なおせちなので、

一緒にお正月を祝うにはおすすめです。

全40種類以上!【板前魂のおせち】

認知症の高齢者の帰省は、特に注意が必要です。

  • 慣れない環境への対応
  • 生活の場所が変わること
  • 生活リズムの変化

などによって、

  • 混乱
  • 不安感

を抱く可能性があります。

十分な事前準備と、施設との連携が不可欠です。

帰省前の対策として、

  • ご自宅の環境を安全に整えておく
  • 普段使っている持ち物や写真などを持ち込む
  • 認知症の症状や特性を施設側から聞いておく
  • サポート体制はあるか
  • 緊急時への対応

施設と事前に確認しておくといいですね。

私が以前働いていた施設では、

家族で対応できなくなり、夜間に連れて帰ってこられたご家族もいらっしゃいました。

認知症の方で一番注意が必要なのは「徘徊」です。

徘徊の可能性がある場合は、

  • 自宅周辺の安全確認
  • GPS機器の利用

などの下準備も検討しておくといいでしょう。

「在宅介護における認知面ケア」の最新トピックの内容がある記事も参考に。

年末年始は多くの企業が休業になります。

介護業界とて、最近は例外ではありません。

しかし、高齢者の介護は年中無休

そのため、介護職員の年末年始の勤務体制や待遇は大きな関心事となっています。

介護士の年末年始の勤務体制とシフトの現状

介護施設の年末年始の勤務体制は、

  • 施設の種類
  • 規模
  • 職員数

によって大きく異なります。

多くの施設では、通常業務と同様シフト制です。

しかし、年末年始は

  • 利用者数の変化
  • 職員の休暇取得が集中

などがあり、シフト作成は非常に複雑になります。

通常時よりも人員確保が難しい施設もでてきます。

多くの施設で、

パートさんの休みが重なるため、限られた正社員の出勤で組んでいます。

早出や夜勤の勤務が増えたりと、職員の負担増加が否めません。

施設側は職員の健康管理に配慮する必要があります。

年末年始手当、支給される?

年末年始のきびしいシフトでも、

特別手当の支給があれば多少は納得できます。

ただ、年末年始に勤務する介護職員に対しての手当支給は、

施設の規定によって異なります。

一般的には、年末年始手当として手当が支給される施設が多いのですが、

  • まったくない
  • 31日と1日のみ
  • 1日のみ
  • 30日~3日まで

と施設によって差があります。

金額も、

1,000円程度の施設もあれば3,000円以上支給される施設と、いろいろです。

手当の他に休暇取得を促すための制度として、

年末年始に勤務した職員が優先的に有給休暇を取得できる、

などの取り組みが行われている施設もあります。

年末年始の介護サービス費用は通常と変わりません。

料金が異なるのは、

利用するサービスの種類

  • 訪問介護
  • デイサービス
  • 施設サービス

要介護度

などですが、特別な料金体系が適用されるわけではありません。

ただ、

  • 利用時間
  • サービス内容

によっては、料金が変動する可能性がありますので、事前に事業所にご確認ください。

介護サービスに関する相談窓口

介護サービスに関する相談は、

  • 地域包括支援センター
  • 介護保険の窓口(市区町村の介護保険課など)

などで話を聞いてくれます。

具体的な相談窓口の連絡先などは、お住まいの市区町村のホームページなどで確認できます。

迷った時は、まずはお近くの地域包括支援センターに問い合わせてみるのが良いでしょう。

「年末年始は家族でゆっくり過ごしたい」

そう思う人が多いと思います。

けれど、年末年始は仕事をしている人にとっては普段以上に忙しくなるため、

心身ともに負担がかかりやすい時期です。

また、介護は常に緊張感と責任を伴います。

そのため、施設入所の高齢者を年末年始に帰省する計画があるなら、

  • 事前準備
  • 情報収集

をしっかりしておくことがポイントです。

特養、老健、グループホームなど、施設の種類によって年末年始の対応は異なります。

帰省しても困らないように、

  • 各施設への確認
  • 代替サービスの確保
  • 訪問介護事業所への連絡
  • 休業期間の確認

事前に検討しておくといいでしょう。

年末年始に限らず、

普段の介護を行うときも

「無理をせず適度に休息を取る」

ことが大切です。

休息を取るためには、

  • 普段できないような趣味の時間を作る
  • 家族で旅行に行く
  • 映画を見に行く

など、気分転換になるようなことを計画しましょう。

また、友人や知人とお茶を飲みながらグチやおしゃべりをしたり、

一人でゆっくり過ごす時間を作ったりするのも効果的です。

介護をしていると自分のことは後回しになりがちですが、

介護する人が疲れてしまっては介護の質も低下してしまいます。

自分の心身をケアすることは介護を続ける上でも非常に重要です。

今回は年末年始の介護についての記事でしたが、

幸せな一年を迎えるためにも

家族みんなで協力し、互いに支え合いながら、心身ともに健康な年末年始を過ごしましょう。

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