7月といえば「七夕」。
レクリエーションも、七夕に絡めた内容を考えてしまいます。
けれど、「毎年同じ内容になってしまう」「利用者の身体機能に合わせた準備が大変」と頭をなやませるスタッフも少なくありません。
結論!
七夕レクは
- 視覚
- 身体
- 脳トレ
- 音楽
アプローチの異なる企画をいくつか用意し、利用者のADL(日常生活動作)に合わせて選択できるようにするのがベスト。
今回は、できるだけ準備の負担を減らして、盛り上がる「七夕特化型レク」を4つ厳選してご紹介します。
7月のレクで大切なこと
- 「季節感の演出」
- 「熱中症・脱水対策」
を両立させることが重要です。
梅雨が明けたとたん、気温は急激に上昇。
室温・湿度の管理に注意しましょう。
集中すると体感温度の変化に気づきにくいため、スタッフがタイマー等で室温を定期確認、といった方法がおすすめ。
また、疲労度への配慮も必要です。
夏バテしないように、短時間(15〜20分程度)でくぎったり、座ったまま参加できる工夫をするといいですね。
体調を崩しやすい時期ですが、室内で行えるレクをとりいれ、季節(夏)を感じていただきたい。
認知症ケアや離床のきっかけにもつながります。
レク以外のイベントとしては、【夏祭り】企画も施設全体でとりくめて、楽しめます。
スイカ割りや金魚すくいゲームを夏祭りに組み込めば、体と脳を動かすゲームレクにもなります。
【創作】「立体・天の川壁面制作」
壁飾りの制作は定番です。
フロア全体で一つの大きな作品を作り上げ、季節感を演出するレクです。
折り紙で星を作ってレイアウトしてもいいし、天の川に見立てた飾りを作って目立たせてもいいですね。
利用者さんのレベルに合わせて、折る、切る、貼る、のパートを手伝ってもらうと、達成感も味わえます。
ねがいごとの短冊も飾りましょう。
【運動】「星のカーリングゲーム」
「おり姫とひこ星を会わせてあげましょう!」といった声かけで、カーリングゲームを楽しみましょう。
個人戦・チーム対抗戦、どちらも可能です。
アレンジできるレクは何度も使えて、「次こそは!」と盛り上がることもまちがいなしです♪
【レク内容・アレンジ】
カーリングなので、転がるボールを使います。
テニスボールやゴルフボールに紙コップをかぶせ、倒れないようにすべらせましょう。
①個人戦
- テーブルをたてに使う。
- 端(奥)におり姫に見立てた紙コップや人形を置く。
- 反対側から、ひこ星に見立てた紙コップをすべらせる。
- おり姫の前に点数ゾーンを決めておき、ひとり3回程度行う。
- 合計得点が高い人の勝ち。
②対抗戦
- テーブルをたてに使う。
- 中央におり姫に見立てた紙コップや人形を置く。
- 両端から交互に、ひこ星に見立てた紙コップをすべらせる。
- おり姫に近い方が勝ち。
- 正の字でチームの勝敗を記録し、合計得点が高いチームの勝ち。
【脳トレ】「七夕・星・願い事 ホワイトボードレク」
ホワイトボードを使って、連想クイズにしてしまいましょう。
お題から言葉を出して、ホワイトボードに記入していく。
道具の準備がほぼ不要なレクです。
【レク内容】
◆七夕にちなんだお題、「星」「願い事」などの言葉から連想する言葉を考えてもらう。
◆七夕にちなんだ言葉をバラバラにして、正しく並びかえる。
◆「七夕」の歌詞の一部を空欄にして、穴埋めをしてもらう。
他にも、ホワイトボードを使った脳トレをたくさん扱っている「脳トレクイズラボ」というサイトがあります。
脳トレレクには、きっと役立つと思います。
【音楽・回想】「七夕の歌と『昭和の夏の夜』回想法」
「たなばた」や「きらきら星」など七夕や夏を連想させる童謡などを歌い、情緒の安定を図るレクもおススメです。
なつかしい歌などで昔を思い出す「回想法」は認知症のケアにもつながります。
「子供の頃、七夕の夜は何をして過ごしましたか?」
「昔の夏の夜といえば、何を思い出しますか?(蚊帳、風鈴、扇風機、スイカ、夕涼みなど)」
…回想をうながすキーワードを使ったり、「昭和といえば〇〇」といったテーマでたくさん会話を引き出せるといいですね。
言葉が出にくい方には「蚊帳を吊ってましたか?」「クーラーがなかったけど、よく眠れましたか?」など、
イエス・ノーで答えられる質問のしかたが効果的です。

まとめ
なぜ7月に七夕レクを行うのか?
「認知症ケア」においては、見当識(いまはいつなのか?どこにいるのか?など正しく認識する)の維持は重要とされています。
7月=七夕、と思い出す・認識することは時間感覚を刺激します。
会話や視覚・聴覚で感じることで、不穏の解消につながったり離床のきっかけになれれば、と思っています。
七夕そのものは7月7日で終わってしまいますが、
ひと月飾っておける壁絵の制作、7月あたまには完成させたい短冊や笹飾りは、
6月下旬から余裕をもって準備できるといいですね。
今回ご紹介したレクは、(制作以外は)比較的準備がかんたんなものかと思います。
7月のレクは、利用者さんと一緒に準備することに時間をかける、一緒に楽しむ、といった気持ちで進めていければ、と思います。



