
給料や休暇、福利厚生がいい介護施設で働きたいな…
「介護の仕事はやりがいがあるけど待遇面が気になる…」
「今の施設よりもっと良い条件の職場はないかな…?」
介護職の待遇はよくなってきて給料が上がる、とも言われていますが実際の求人動向はどうなのかを徹底調査!
介護職の求人・転職市場の現状
人材不足と言われている介護職の転職市場は、一方で待遇改善の動きも見られるなど変化の兆しが見えています。
転職を検討する前に最新の状況を把握しておきましょう。
介護職の求人動向は?
介護職員の不足数は約30万人と推計。(厚生労働省「介護サービス従事者需給に関する調査結果(令和元年)」より)
人材不足は介護の質の低下や介護職員の負担増加につながります。
政府の重要課題は
介護人材の確保
待遇改善
最近の求人動向を見ると、
介護・福祉分野の有効求人倍率は全職種を大きく上回っています。
(厚生労働省「介護・福祉分野の有効求人倍率の推移」より)
※「有効求人倍率」:1人の求職者に対しどれだけの求人があるかを示す
福祉のお仕事(福祉人材センター・バンク)「令和4年度 福祉分野の求人求職動向」の
”求人・求職状況詳細分析”では
介護保険施設と介護保険施設以外を比較すると、
求人数の割合は、介護保険施設以外が51.6%(介護保険施設は28.8%)と高く、
働きたい施設を希望する求職者は、介護保険施設が45.1%(介護保険施設以外は31.9%)となっている。
有効求人倍率は実に、介護保険施設で3.11倍。介護保険施設以外で7.87倍となっている。
福祉のお仕事(福祉人材センター・バンク)「令和4年度 福祉分野の求人求職動向」
有料老人ホームなどの求人募集が多いのに対し、
働きたい介護士は介護保険施設(特養や老健など)を希望しているケースが多い。
老人ホーム検索サイトでおなじみの「みんなの介護」に紹介されている有料老人ホームは
- 老人ホームのブランド
- 温泉付き
- 新規オープン
- 看取り・ターミナルケアが可能
- 認知症・医療ケアが必要な重度の方も受け入れ
- 自立の方でも入居可能
など特長を前面に押し出す施設も多いことから介護のニーズも高く、求人採用も積極的です。
各地で新規オープン、求人募集もよく見かけるようになりました。
施設数No.1老人ホーム検索サイト みんなの介護現状、介護福祉士の需要は高い状況。
今後も求人倍率は高水準で推移すると予想されるでしょう。
また、
介護施設の質の向上
労働環境の改善
も進められており、待遇面が充実した求人も増加傾向にあります。
そのため、介護職の転職市場は求職者にとって有利な状況と言えます。
介護転職で期待する待遇の変化
介護職は安定した雇用が期待。
介護職の年収はどのくらい?
介護職の年収は、
経験年数
勤務地
施設の種類
などによって大きく異なります。
ここでは、一般的な年収の目安を紹介します。
●平均年収は?
約300万円〜350万円程度
管理職や専門職など高度なスキルや責任を伴う職種では、平均年収よりも高額になる可能性があります。
介護職のデメリットは
労働時間の長さ
肉体的・精神的な負担が大きい
そのため、重要なのは年収だけでなく
福利厚生
労働環境
なども考慮すべきです。
さらに、スキルアップをすればより高い収入が得られるでしょう。
●経験年数と年収の関係
経験年数によって年収は上昇していく傾向があります。
なぜなら、
・年数を重ねれば知識と技術も向上
・多くの施設の特徴も分かる
しかし、これはあくまで一般的な傾向であり実際の年収は
・勤務先や職種
・地域
・個人の能力や経験
によって大きく異なります。
また、夜勤や休日出勤などの勤務形態によっても給与は大きく変わります。
●地域別の年収
介護職の年収は、地域によっても異なります。
地域別ランキング1位は関東となっています。
・平均年収
・パートやアルバイト、派遣社員の時給
詳しくはこちらの記事も参考にして下さい。
介護職の休暇制度
年間休日数や休暇制度が充実しているかも転職を考える上で重要な要素です。
●有給休暇の取得率は?
有給休暇取得率は低い傾向といえます。
〈原因〉
・人手不足による業務量の増加
・休暇取得に対する意識の低さ
しかし、近年では有給休暇取得を促進するための取り組みも進められています。
有給休暇取得促進のためには、施設は多角的な取り組みが必要です。
・人材育成
・待遇改善
・魅力的な労働条件の整備
●産休・育休取得のしやすさ
産休・育休取得は重要な制度です。
転職の際は
・産休・育休取得実績
・育児休業中のサポート体制
などがしっかりしている施設を選びたいですね。
産休・育休取得は法律で保障されている権利なので
・事前に職場に相談
・手続きや期間
などを確認しておきましょう。
また復職後も安心して働けるよう、
・職場環境の整備
・育児と仕事の両立を支援する制度
の利用なども検討しましょう。
●介護休暇の取得状況
介護休暇は、家族の介護が必要になった場合に取得できる休暇です。
介護職は、高齢者の介護を仕事としているため、その経験から自分の家族の介護に直面する場面もあります。働く施設に
・介護休暇取得実績
・介護休業中のサポート体制
があるかなども確認しておきましょう。
福利厚生は充実しているか
福利厚生は「従業員の生活の質を高めるための制度」です。
具体的な福利厚生は
- 休暇制度の充実
- 各種手当の支給
- 従業員割引
- 保養施設の利用
などがあります。
充実した福利厚生がある施設・会社は、
- 離職率抑制
- 人材確保
に大きく貢献します。
●社会保険完備
社会保険は万が一の際に備えるための保険制度です。
・社会保険への加入のデメリット…手取りが少なくなる
・社会保険への加入のメリット…保険料は会社と折半、充実の保障
万が一のことを考えると「社会保険完備」が条件に盛り込まれている施設を選ぶことはプラスになります。
具体的には
- 老後の生活を支える年金が増える
- 怪我をして休職する場合の「傷病手当金」が受け取れる
- 妊娠・出産の際の「出産手当金」「出産育児一時金」が受け取れる
安心して働き続けられる環境を確保できる魅力の一つです。
●退職金制度
長年勤めた従業員に対する会社からの感謝の気持ちを表す制度です。
退職金制度がある施設や企業を重視する人は
・定年まで長く働ける年齢
・1つの施設で頑張りたい
現在の自分の年齢と照らし合わせ検討するといいでしょう。
●資格取得支援制度
従業員のスキルアップを支援する制度です。
介護職では、資格(介護福祉士、ケアマネジャーなど)を取得することで収入アップが見込めます。
従業員のスキルアップを支援する職場環境のある施設は、
働きがいのある風通しの良い職場といえるでしょう。
●従業員割引
施設が提供するサービスや商品を割引価格で購入できる制度です。
健康食品や介護用品などの割引が受けられると嬉しいですね。
●保養施設
従業員が無料で利用できる施設です。
福利厚生の一つに保養施設がある企業は、
- 従業員の日々のストレスを少しでも解放する機会を設けよう
- リフレッシュしてもらおう
と考えています。
介護転職で待遇UPを実現する方法
介護職の転職では、待遇面を重視してより良い職場環境を求める人が多くいます。
では、実際に転職活動を行う上でどのようにすれば待遇UPを実現できるのでしょうか?
介護士転職サイトの活用
介護士や看護師など専門に特化した転職サイトは、
希望の求人情報を探す上で非常に便利なツールです。
メリット
・多くの施設の求人情報が掲載
・給与や休暇、福利厚生など条件を絞り込んで検索することも可能
・専門のアドバイザーが事前交渉や面接同行
私が利用したことのある介護士求人サイトもあわせて、おすすめは次の3つです。
- 未経験・無資格OK
- 高時給・高月給の求人多数
- アドバイザーによるサポート
- 事前交渉・面接同行
- 好条件の非公開求人保有
- 未経験・無資格OK
- 高給与の求人多数保有
- 頼れるアドバイザー
- 資格取得を応援
- 好条件の非公開求人多数
自分に合った求人先が見つけやすくなります。
非公開求人も含めた求人を多数保有していることは、自分で探すより効率がいい。
スキマ時間の単発バイト
アプリを使って空いている時間にアルバイト!
Wワークでの収入を考えている人には「単発バイト」がおすすめ!
数時間~1日だけの仕事も可能で、当日OKのものもあります。

私が働いている施設でも、入浴だけの単発バイト(派遣さん)の人が来てくれています。
介護士さんも看護師さんも関係なく入れるようです。
単発バイトでも介護士求人でも!
関西から北海道までのエリアが対象となっています。
介護士や看護士のための単発バイトアプリ。
介護施設や医療機関に特化した求人サービスが探せ、資格や経験を活かして1日単位で働くことができます。しかも、すぐに報酬を受け取ることが可能!
面接や履歴書は必要なく、応募後すぐに勤務が確定し最短で即日に仕事を始めることができます。
Ucare(ユーケア)

スマホさえあれば、登録も勤務先も報酬の受け取りもすべてできてしまう!
副業を探すなら、便利なツールのバイトアプリはおすすめです!
自分の市場価値を知る
転職活動を行う前に、自分の市場価値がどのくらいなのか把握しておくことはプラスになります。
自分のスキルや経験、資格などを客観的に評価することでどの程度の待遇を期待できるのか。
自分の市場価値を知る方法
※詳しい診断には個人情報の入力が必要なものもあります。
介護職から他職種に転職する場合などは特に、
自分の市場価値を理解した上で戦略的に進めることが重要です。
自分の強みや弱みを理解し、効果的にアピールすることで理想の転職への実現に近づきます。
面接対策
面接は、転職活動において最も重要なプロセス。
面接で好印象を与え待遇交渉を有利に進めるためには、事前にしっかりと対策をすることが大切です。
面接対策では、以下の点を意識しましょう。
ホームページを読み込み
・逆質問や志望動機
・スキルを活かせるアピール
介護士求人サイトのアドバイザーに何でも相談してみるのも良いでしょう。
介護転職に関するよくある質問
最後に、介護職の転職に関するよくある質問にお答えします。
介護転職はスキルアップ?
介護転職はスキルアップの絶好の機会です。
違う施設の経験、多くの知識や技術を学んでいることは高評価。
例えば、その施設にない介護サービスや、色々な介護度の利用者さん、違う設備での介助方法などを経験している介護士は即戦力となります。
逆に、転職先がより専門性の高い業務だったり利用者さんの個性(認知症など)が経験したことのないものだとしても、新しい介護技術を学ぶことでより幅広い知識やスキルを身に付けることができます。
認知症ケア専門の施設では、これから増えていく高齢者や認知症の方の介護に役立つ専門知識を深めることができるでしょう。
転職はスキルアップのチャンスなので、転職が必要な状況になってもプラスに考えるといいと思います。
介護転職のタイミング
ボーナス支給後が多い傾向です。
採用ニーズが高まる時期
3月、4月か8月、9月に入職するといいでしょう。
この時期は人材確保が急務となる傾向があるため、より多くの求人募集があります。
希望の条件も通りやすくなるでしょう。
転職市場の動向を把握し、転職活動を行うことをおすすめします。
介護転職に有利な資格は?
介護福祉士、ケアマネジャー、社会福祉士などの資格は高く評価されます。
年収アップ、キャリアアップの可能性も高まります。
また、最近では
・レクレーションに特化した資格
・認知症、口腔ケアなど高齢者の介護に適した資格
の認知度も高まっています。
取りやすい資格もあるので、自分にあったものがあるかなどを含めて資格取得を検討してみましょう。
●介護以外のおすすめ転職
介護職ではない他職種ですが、転職の選択としてこちらの記事も参考にして下さい。
転職活動で注意すべきことは?
面接では、マイナスな表現を避けましょう。
前職の悪口は一番NGです。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 1.転職理由を明確にする | ・なぜ転職したいのか ・前職で何を学び、何を経験したのか ・なぜこの会社を選んだのか 抽象的な理由ではなく、具体的なエピソードを交え熱意を持って語る |
| 2.希望条件を具体的に伝える | ・給与 ・勤務時間 ・休日 ・福利厚生など 曖昧な表現は避け、具体的な数字や条件を提示 譲れない条件についても明確に伝える |
| 3.施設の理念やビジョンを理解する | ・転職先の理念 ・会社が進んでいこうとするビジョン これらを理解することは、 自分自身のキャリアプランの整合性も確認できる ホームページなどで調べておくのがベスト |
| 4.職場環境や人間関係の情報を集める | ・会社のホームページ ・口コミサイト ・求人サイトのアドバイザーから情報収集 可能であれば実際に働いている人に話を聞くのも有効 仕事のパフォーマンスに大きく影響する |
| 5.契約内容をよく確認する | ・雇用契約書の内容をしっかり確認 ・給与、勤務時間、休日、福利厚生、試用期間、解雇に関する条項 納得するまで、疑問があれば必ず質問する お互いの認識にズレがないように 入職後は、他職員に(特に給与面)条件を漏らさない 他職員とは条件が違って当然 条件についての疑問は事務や経理の担当と確認する |
まとめ|介護転職で待遇UPを実現しよう!
今回は、介護職の転職市場の現状、求人動向、年収、休暇、福利厚生などをご紹介しました。
介護職の転職は、待遇面を改善するだけでなくスキルアップやキャリアアップのチャンスにもなります。
・自分の市場価値を把握
・キャリアプランを明確にする
ことが重要です。
どのような職場でどのような仕事をして、将来はどのようにキャリアを築きたいのか具体的な目標を設定をしておくといいですね。
介護専門の求人サイトに登録して、アドバイザーと一緒に条件のいい施設を探すのが効率的!
自分のスキルや経験を整理し、
転職先の仕事内容にどのように活かせるのかアピールポイントの明確化。
介護職としての経験や知識だけでなく、
コミュニケーション能力やチームワーク、問題解決能力などもアピールポイントになります。
転職には「介護士求人サイト」や「転職エージェント」を活用すると、効率的に求人探しを進めることができます。

私も、介護士求人サイトでアドバイザーに希望条件を伝え、有利な条件で面接をしてもらいました
面接では、面接官の質問に対して誠実に答えるとともに、ホームページで見た施設の特長や逆質問をすることによって好印象を与えます。
施設(企業)や職場のことを深く理解したいのだ、という熱意が感じられる面接がベストです。
転職によって少しでも待遇がよくなる、自分の人生にプラスになるよう、納得のいく転職を実現しましょう。







