関連記事、” 介護を辞めたい三大理由!介護施設の転職 対処方と改善策①”では、
辞めたくなる3つの理由や職場環境についてお伝えしました。
今回は、「辞める」と言ってしまう前にやってみる対策や対処方法についてご紹介します。
絶対にしてはいけないやめ方
「辞めたくなった時は職場環境に原因がある」というのは一つの要因ですが、絶対にしてはいけないやめ方があります。
それは、「勢いで辞めてしまう」事です。
辞める時のリスクは最小限に!
辞めたくなる気持ちは仕方ないとしても、勢いや感情が先にたち計画を立てずに辞めるのは、かなりの確率で損をします。
例えば給料日の締めが15日の施設で働いていて、それに合わせて「15日付で退職を」と考える人もいると思います。
退職日が月末かそれ以外かはとても大事です。
辞めた後に入るあなたのお給料、
次の給料日まできちんとつなげる収入になるのか、確認が必要。
参考になる動画を載せておきます。
私もこれで損をした経験があります。
3月末での退社を考えていたデイサービスがありました。
その施設の給与の支給日は15日締めの翌月末払い。
締めた月の月末ではないのです。翌月のしかも月末。
かなり遅いですよね。
3月16日以降は有給消化し、3月末で退社の予定。
ところが、
事情が変わりバタバタと1月15日付で辞めてしまいました。
しかもその施設は、
職員が受け取れる処遇改善の手当てが「3月の給料日に在籍の者」との決まりがあったのです。
私は2月末に最後の給料を受け取り退職してしまったのです。
新しい職場に3月1日からの採用されていたのですが、その施設の給与支払いは月末締めの翌月15日支給。
つまり、3月は給料がなく、
当初の退職予定では受け取れるはずだった処遇改善の手当てまで貰えなかったのです。
少し我慢して上手に辞める調整をしていれば…と、この時は本当に悔やみました。
皆さんはこんなことはないと思いますが、辞める時のリスクはできるだけ最小限に抑えてください!
介護の仕事を辞めたいと思ったら、まずはストレス解消!

少し話がそれてしまいましたが、仕事を辞めたいと思ったとき
「なぜ辞めたいのか」
原因や理由をハッキリさせましょう。
- 今の職場を辞めたいのか
- 介護職そのものを辞めたいのか
辞めたいと思ったとき最初に行う対策
- 3日程度、できるなら一週間以上休む
- 人に愚痴る、話を聞いてもらう(相談する)
- 運動する(汗をかく程度体を動かす)
- 集中できる趣味を持つ、好きな事(やりたいと思っていた事)をする
もし人間関係が理由で辞めたくなったのであれば、
- 少し距離を置く
- 話を聞いてもらう
これだけでも楽になります。
運動や趣味に没頭することも、
- 意識を別のところに向ける
- ストレスの解消になる
心身ともにすっきりします。
介護の仕事を辞めた時のメリット、デメリット
退職というとマイナスのイメージがあるかもしれませんが、メリット・デメリット、両方あります。
- 辞める決断をすると精神的に楽になる
- 退職までの期間に転職活動が出来る
- 新たな資格取得が目指せる
- 収入がなくなる
- 辞めて時間が空きすぎると転職しにくくなる
- 焦ると妥協してしまう
- 辞めぐせがついてしまう
介護の仕事、意外と離職率は高くない?
介護業界ではどこの施設も慢性的な人員不足と言われています。
でも少し見方を変えると、
資格を持った人が別の職場に行くだけで介護職の人数が大きく減るという事ではないともいえます。
(絶対数は足りないかもしれませんが)
むしろ介護を
- やりがいのある仕事
- 将来性がある仕事
と考えている人も多いのです。
これからの介護を変える若い世代

介護施設で働く20代の若者が、
「自分たちの力で介護業界を変えたい!」と頑張っているドキュメンタリーがテレビで放送されていました。
「認知症で問題行動を行うから薬を増やしておとなしくさせる」
「職員が足りないからトイレ誘導ではなくおむつにする」
そういったことをなくしたい。
認知症の人でも、
その人が持っている力を引き出してトイレで排泄する方向に持っていきたい、
と会議で話し合い、具体的な案を出し実践して行く。
同じ介護業界で働く人間として、感動しました。
こういった取り組みは少しずつではあるけれど、確実に介護を行う若者の間に浸透しているのではないでしょうか?
またメリットの中に、
「介護業界はキャリアアップが図りやすい」という点もあります。
若い人たちが介護業界に入ってきたことで、
- 業務の改善
- 負担軽減の取り組み
積極的に行われている施設もあります。
これからは、AIやロボットの活用も進んでいくでしょう。
介護施設から転職した方がいい人、介護の仕事を辞めたほうがいい人はこんな人

介護の資格を持っていると職場が変わっても抵抗なく働ける場合が多く、退職や転職を考えてしまうことも多いかもしれません。
辞めない決断をする場合もありますが、悩まずに辞めるほうがいい場合もあります。
転職を考えた方がいい人
職場の環境・待遇が悪い
- 職場でハラスメントや精神的な追い込みがある
- 休みが取れない
- 介護士に違法な医療行為をさせる
介護職自体が難しい
- 腰痛がひどい、など身体的理由
- 精神状態の悪化(うつ病など)
- 他業種で働きたいという興味がある
介護施設をやめたくなったときの対策
退職の意思が固ければ「退職届」を提出してもいいかもしれませんが、悩んでいるなら誰かに相談してみましょう。
- 人間関係が理由…他部署への移動ができるならば申請
- 給料が低い…資格を取ればどのぐらい手当が増えるか確認(キャリアアップを頑張る)・夜勤を増やす
- 体力的にきつい…一時休職をするか、まとめて休みを取る
私は体力のことや家族のことも考えて、日勤のみで働くことを選択。
早出遅出もしない条件を、いつも面接で伝えています。
人によっては、逆に「夜勤専従」にしてもいいと思います。
精神的につらいのであれば、
職場の同僚や上司に相談して、病院受診をしてみてください。
診断名が付けば、働く環境が少しでも変えられるよう職場に配慮を求めてもいいと思います。

まとめ

介護の仕事や施設を辞めたくなる理由は色々あります。
退職は、届けを出す前に
- 給料のこと
- ストレス解消の対策
などの対策をとったうえで決断するのをおすすめ。
続けることが自分や家族を犠牲にするなら、辞める決断もあり。
私は20数年介護の仕事をしてきましたが、一度介護業界から離れたことがあります。
「営業」という全く違う業種で働き、心が折れた経験もしました。
その時、
- 高齢者や認知症の方と接する事
- 自分の技術で喜んでもらえた事
などとてもうれしかったことを思い出したのです。
「笑顔で人と接したい」
今ならとてもいい介護ができるんじゃないか、そう思い戻ってきました。
悪いイメージが持たれることが多い介護ですが、そこには喜びややりがいも確実に存在しています。
もちろん人間関係が嫌だと思って転職を考えたこともあります。
でもその転職も経験となり、ステップアップするために新しい職場ではプラスの考え方に変換していきました。
今働いている施設が嫌だと思っても、状況は変わります。
年数を重ねていけば、嫌だったことにも対応できるようになります。
気持ちの切り替えも上手にできるようになります。
正社員にこだわる必要もなく、
「パートや派遣社員として働く」という選択もあります。
夜勤専属、もしくは夜勤をしない、
働く環境を変える選択肢はいろいろあると思います。
経験してわかりますが、いろいろ言っても介護業界は働きやすい業界だと思います。
20数年の経験があっても、新しい職場に行くとまた新たな学びがあります。
「しなやかにしたたかに」。
選んだ施設によってどんな働き方ができるか、「有料老人ホームの働き方」という電子書籍にまとめました。
ご興味があればぜひごらんください。
介護業界で働く人に全力でエールを送ります!!



